気がついたらブルーベリーの枝にカイガラムシがびっちりというのは、ブルーベリーを栽培していると経験することの多いことです。
ブルーベリー栽培ではカイガラムシはどの様に駆除、防虫すればよいのでしょう。
カイガラムシについて解説します。
カイガラムシとは
カイガラムシはブルーベリーに限らず、他の果樹や観葉植物、サボテンなどでもみられるメジャーな害虫といえます。
気がついたらカイガラムシが幹にたくさん繁殖していたというのはガーデニングをしているとよくあることです。
カイガラムシは体調数ミリの小さな虫ですが、樹の汁を吸って成長するので繁殖してしまうと、樹の生育を妨げてしまう害虫とされます。
また、カイガラムシは成虫になると体を蝋物質などで覆って幹にとりつき動かなくなります。
繁殖して幹に付着している姿は見た目も悪く不快害虫ともされます。
不快害虫とされるカイガラムシですが、カイガラムシの中には人間に利益をもたらす種類もあります。
カイガラムシの仲間からは食用の赤い色素が作られたり、蝋物質からシェラックといったコーティング剤が作られたりします。
とは、言ってもブルーベリーにとってはカイガラムシは害虫なので徹底的に駆除する必要があります。
カイガラムシの駆除方法
アブラムシの効率的な駆除方法としては、牛乳や木酢液の散布がよく使われます。
ブルーベリーの様に食用の果実を育てる場合は化学農薬ではなく、有機物で対処する方が安心です。
しかし、カイガラムシの場合は貝のように体を蝋物質などで覆ってしまっているので、牛乳も木酢液も本体まで届かず駆除失敗となります。
カイガラムシが本格的に大量繁殖してしまった場合は農薬による駆除が必要となります。
ただ、カイガラムシは雌だけで繁殖するアブラムシ程は繁殖力があるわけではないので、まずはカイガラムシの幼虫を見つけたら1匹ずつ駆除することが大切です。
ブルーベリーのカイガラムシ予防
カイガラムシは5月頃から幼虫が現れるので、この時期はとくに幹を観察して幼虫をこまめに駆除するということが直接的な予防法となります。
しかし、1日中ブルーベリーの樹を観察し続けるわけにもいかず、この方法にも限界があります。
一番良いのはアブラムシの予防などと同じく、暗く風通しの悪い場所を作らないということです。
そのためにはブルーベリーは冬場の剪定が大切です。
ブルーベリーの冬場の剪定は実つきをよくするための剪定も大切ですが、風通しをよくするために込み入った枝を整理することも大切です。