実つきが良いノーザンハイブッシュ系のブルーベリーの中でも目にする機会が多いのがエリザベスです。
エリザベスはよく接木苗が売られていたりもしますが、その育て方や特徴について解説していきます。
目次
エリザベスの特徴
ノーザンハイブッシュ系はブルーベリーの中でも結果率が高い系統とされます。
基本的には受粉木を必要とするブルーベリーですが、ノーザンハイブッシュ系は受粉木がなくてもある程度の実つきがあります。
もちろん、結果率をあげるなら、同一系統の多品種を受粉木として育てることがおすすめです。
そんなノーザンハイブッシュ系ブルーベリーの品種の1つがエリザベス。
エリザベスももちろん、実つきがよく、その実は大粒で味が良いということが特徴です。
実の形が特徴的で、他のブルーベリーのよりも縦に潰れた楕円形の形をしています。
味は酸味も甘みも強く、特に完熟果では甘みが酸味を上回り、ブルーベリーの濃い味わいとなります。
ハイブッシュ系としては収穫期が遅く、6月後半~7月にかけて収穫できます。
エリザベスの粒を大きくするポイント
エリザベスは上手な育て方をすれば、500円玉よりも大きな極大粒も作ることができます。
大粒にするための育て方としては、やはり春先の剪定がポイントになります。
1つの枝から花芽が3~4つ程度になるように剪定してあげると大粒の実が育ちやすくなります。
また、結果期になるべく水涸れをしないようにすることでみずみずしい実を育てることができます。
エリザベスの実は酸味も甘みも強い特徴がありますが、完熟前に収穫してしまうと酸味が強すぎて甘みが乏しい実となってしまうので、樹上完熟させることも育て方のポイントとなります。
完熟の見極めとしては、果実の色だけでなく、果実が成っている枝、果軸の色づき具合も見て判断するようにすれば完熟のブルーベリーを収穫できます。
エリザベスの接木
エリザベスをはじめ、ハイブッシュ系の苗は接木苗が売られていることがよくあります。
接木とは、苗の根本付近から切断して、その部分に他の苗の枝を接合して育てる方法です。
なぜ接木をするかというと、病気や害虫に強い苗を作るためだったり、成長を早めたりといったことが目的です。
ハイブッシュ系のブルーベリーは土壌の酸性度をちゃんとコントロールしてあげないと成長が悪いという特徴があります。
一方で、ラビットアイ系は土壌適応性が高く、中性の土壌でも生育が可能なので、ラビットアイ系の土台にハイブッシュ系を接木することで、育て方が容易な苗を作ることができます。
ブルーベリーをはじめて育てるという場合は、接木苗にしたほうが、比較的育て方に神経質にならずに栽培する事ができます。