ブルーベリーの天敵とも言えるのがコガネムシの幼虫です。
コガネムシの幼虫がなぜブルーベリーの天敵となるのか、どうやって対策をするのかという情報をまとめました。
コガネムシの幼虫の危険性
なぜコガネムシの幼虫がブルーベリーの天敵となるのでしょう。
コガネムシは土中に卵を生み、幼虫は土の中の枯れ葉などを養分として成長していきます。
このとき、コガネムシの幼虫はブルーベリーの根まで食べてしまうのです。
ブルーベリーは比較的丈夫な植物ですが、根に弱点があります。
ブルーベリーの根は吸水力が強くないので、根にダメージが出ると、すぐに木の健康状態に影響してしまいます。
しかし、コガネムシの幼虫は土中でひっそりとブルーベリーの根を蝕んでいくのでなかなか発見しにくく、木に元気がないことに気づいたときにはほとんどの根を食い荒らされた後で手遅れになっているということも少なくありません。
ブルーベリーは多少の害虫や病気などでは株ごと枯死してしまうということは少ないのですが、コガネムシの幼虫は枯死に直結する問題となります。
コガネムシの幼虫が発生する原因や時期
コガネムシの成虫は4月頃から10月頃まで活動しています。
一方の幼虫は土中に年中生息している可能性がありますが、特に活発となるのは5月前後と9月前後です。
コガネムシの成虫は植物の葉を食害し、その後、土の表面に移動し、土中に卵を生みます。
コガネムシの成虫による葉の食害はブルーベリーの場合はそこまで致命的な被害とはなりませんが、葉を食害するコガネムシはその後ブルーベリーの根元に卵を産み付ける可能性が高いので、対策としては成虫も幼虫も駆除することが大切です。
有効な駆除、予防対策は
コガネムシの幼虫対策として、いちばん大切なことは土に卵を産ませないことです。
土の表面をバークチップなどでマルチングしてしまうことがポイントです。
コガネムシが表面がゴツゴツしている場所は嫌って卵を産まない傾向があるので、バークチップなどのマルチは有効になります。
しかし、マルチは絶対的な予防対策ではありません。
マルチをしていてもコガネムシが卵を生む可能性はあります。
そこで、成虫を寄せ付けないということも大切です。
コガネムシの成虫はフェロモントラップという誘引剤を使って駆除することができます。
また、成虫を見かけたらこまめに駆除するということも大切です。
万が一、土中にコガネムシの幼虫が発生していることがわかった場合は薬剤や椿油粕などで対応します。
椿油粕に含まれるサポニンにはコガネムシの幼虫を弱らせる成分があるとされます。
薬剤を使うよりは椿油粕は安心ですが、害虫対策としてはやはり薬剤が優れています。