ブルーベリーのグロリアは御三家などの有名品種に比べると情報が少ない品種ですが、果実に特徴があり、人気のある品種でもあります。
ブルーベリーのグロリアという品種の特徴や育て方について解説します。
グロリアの特徴
グロリアの特徴はなんといっても実の味にあります。
グロリアの実は糖度が高く、ラビットアイ系の中ではトップクラスの美味しさと言われます。
また、実も大きくて100円玉クラスの実が多く収穫できます。
グロリアはラビットアイ系ということで、樹勢も良く育て方も比較的難易度が低いという特徴もあります。
美味しい実を食べたいからハイブッシュ系にしたいけど、育て方に自信がないという場合には、樹勢の良いラビットアイ系のグロリアを選ぶという選択肢もあります。
ただし、グロリアは欠点として結実率が悪いという点があります。
ラビットアイ系はそもそも自家結実性が低いのですが、その中でもグロリアは結実率が悪いので育て方に注意が必要です。
グロリアの育て方のポイント
グロリアはラビットアイ系の品種なので、土壌適応性も高く育て方も比較的難しくないとされます。
しかし、ラビットアイ系の中ではグロリアは育て方に注意が必要な品種とされます。
ラビットアイ系は土壌適応性が高いので、中性の土でも育てることが可能ですが、グロリアはちゃんと酸性に調整された土壌にしてあげないと元気がなくなることがあります。
ハイブッシュ系に比べれば、そこまで神経質になる必要はありませんが、ラビットアイ系としては水はけ、日当たり、土の酸性度などをしっかり管理してあげることが必要な品種です。
ブルーベリーの開帳性
ブルーベリーの苗を選ぶときには系統や耐暑性、実の粒の大きさなどを気にしたりしますが、ちょっと気にしたほうが良いポイントが開帳性です。
ブルーベリーには直立性の品種と開帳性の品種があります。
グロリアは開帳性の品種です。
開帳性と直立性とは、枝の広がり方のことです。
グロリアなどの開帳性の品種は枝が横に広がる様に伸び、直立性の品種は枝が天に向かって伸びる傾向があります。
もちろん、ある程度は剪定によって枝の広がる方向については制御することができますが、剪定は2月頃にしか行わないので1年は伸び放題になります。
庭植えで樹高を抑えたい場合などは開帳性のものを、鉢植えで横の広がりを抑えたい場合は直立性の品種を選ぶことがおすすめです。
特にベランダなどの限られたスペースで育てる場合は、縦を抑えるのか、横を抑えるのかを決めてから品種を選ぶようにすると、ブルーベリーが大きくなってもスペースの範囲内で育てることができます。