ブルーベリーの元気がなくなったときの症状としてよくあげられるのがクロロシスです。
クロロシスの原因や対策についてまとめました。
クロロシスの症状とは
クロロシスとは植物のクロロフィルが少なくなってしまう病気です。
クロロフィルとは葉緑素のことで、クロロフィルが少なくなることで、植物は緑が少なくなり、葉などが白くなることから白化とも呼ばれます。
ブルーベリーはこのクロロシスが起きやすい植物です。
ブルーベリーのクロロシスの初期症状としては、葉の色が薄くなり、葉脈が目立つ様になります。
この症状は特に新梢の葉に起きやすく、全体的に緑が薄くなりますが葉脈部分は緑が残るので、葉脈の緑がはっきりと見えるようになります。
クロロシスがさらに酷くなると、症状が全体に広がり枯れる原因ともなります。
クロロシスの原因
クロロシスの原因としては、土中の重金属不足がよくあげられます。
重金属とは鉄分やマンガンなどのことで、鉄分やマンガンは植物の成長に必要な重金属ですが、土壌のpH異常などで植物が吸収されにくくなります。
さらに、重金属不足がおきると、イオンバランスが崩れるのでリン酸の吸収も悪くなることが原因となって、植物は生育不足になりクロロシスが起きてしまうのです。
ブルーベリーは土壌のpHに敏感な植物なので、pHバランスが崩れることが原因でクロロシスが発生しやすくなります。
有効なクロロシス対策
クロロシスを発症したブルーベリーにはどのような対策をすればよいのでしょう。
クロロシスはよく起きる病気ですが、発症したからといってすぐに枯れてしまう病気ではありません。
もちろん、放置して重症化すると枯れることもありますが、緊急に対策をしなければならないということもありません。
クロロシスを発症したからといって、その枝を剪定したり、植え替えをしたりすることはかえって苗を弱らせてしまいます。
有効なクロロシス対策としては、硫安がよく言われます。
硫安とは硫酸アンモニウムのことで、ゆっくりと土壌のpHを改善してくれます。
また、ピートモスを加えて土壌のpHを調整してあげることもおすすめです。
ピートモスを加えることで、土壌をブルーベリー好みのpHにさげることができます。
ブルーベリーがクロロシスとなってしまったときの対策としては、まずは慌てずに土壌のpHをチェックして調整するということが大切です。
ブルーベリーのクロロシスはよく見る症状なのですが、実はクロロシスではないということもあります。
いずれにせよ、ブルーベリーがクロロシスの様な症状が出た場合は、よく観察するということが大切です。