ブルーベリーを冬に温めるのは逆効果?冬の栽培のポイントとは

すっかり葉が落ちた冬のブルーベリー。

ブルーベリーは冬には何かすることはないのでしょうか。

気温が下がるので、温めるなどの対処はしなくて良いのでしょうか。

冬場のブルーベリーのお世話について解説します。

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冬のブルーベリーの状態

秋に紅葉したブルーベリーは、冬になる前に完全に葉は落ち、休眠状態になります。

冬のブルーベリーは枝葉はもちろん、根も成長を止めて冬の寒さをじっと耐えているのです。

そして、年明けから2月頃になると、徐々に覚醒を始め、花芽を大きく膨らませて、春の開花に備えます。

そのため、冬の間のブルーベリーのお世話としては、春に向けての準備ということになります。

株はハウスなどで保温するのか

冬の間、寒さにじっと耐えるブルーベリー。

可哀想なので、ハウスなどで温めるということをしてあげたり、室内で冬の冷たい風から守ってあげるといったことをしてあげたくもなります。

実は冬場に株を温めるというのはブルーベリーの成長のためには逆効果となります。

ブルーベリーには低温要求性という性質があるので、冬場は温めるのではなく、逆に冷気に触れさせることが大切になります。

低温要求性というのは、冬の休眠時に一定以下の冷気に、一定時間さらされることで、気温が高くなってきた時期に覚醒状態になる性質のことです。

つまり、春に休眠から覚醒するには冬の寒さに触れていることが必要となります。

ブルーベリーの場合は、7度以下の気温に一定時間触れることが必要で、その時間は系統によって異なります。

暑さに強いサザンハイブッシュ系は150時間ほどでも大丈夫ですが、ノーザンハイブッシュ系は1000時間以上寒さに触れる必要もあります。

つまりビニールハウスなどで温めてしまうと、ブルーベリーは春でもないのに覚醒してしまったり、春になっても覚醒が悪くなったりしてしまうことがあります。

冬のブルーベリーは温めるのではなく、しっかりと外気に触れさせてあげることが大切です。

重要な冬の剪定

冬に重要なブルーベリーのお世話としては剪定があります。

冬はブルーベリーが休眠状態にあるので、枝を切っても大きなダメージありません。

さらに、花芽をつけ始めている時期でもあるので、剪定する枝を選びやすくなります。

ブルーベリーの剪定は、樹形を良くするという目的があることはもちろんですが、花芽がついた枝も選定することで、将来的に実がなる枝を選択して大きくて美味しいブルーベリーがなるようにすることができます。

剪定のタイミングとしては、花芽が膨らみ始める2月ぐらいがベストとされています。

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