現代人は目を酷使していると言われています。
ブルーベリーはそんな現代人の目を守る救世主となりうるのでしょうか。
目に良いとされる栄養や、ブルーベリーの効果についてみていきましょう。
目に問題のある現代人
現代人の目は、酷使され乾燥された状態にあるとされます。
いわゆる疲れ目やドライアイといった症状を訴える患者が急増しているのです。
その大きな原因となっているのは、やはりパソコンやスマートフォンなどの電子機器です。
人間の目は遠くを見るときは眼球の筋肉の緊張を緩めて水晶体を薄くしてピントを合わせますが、近くを見るときは筋肉を緊張させて水晶体を厚くすることでピントを合わせます。
パソコンやスマートフォンの画面を長時間見つめることで、目の焦点が長時間近距離に固定されることで、目の疲れを生み出します。
また、画面に集中するあまり、瞬きの回数が減ったり、コンタクトレンズの使用やエアコンによる低湿度の風がドライアイを引き起こします。
目に良いとされる栄養
ドライアイや眼精疲労にはどのような栄養が効果的なのでしょう。
まず、目に効果のある栄養としてあげられるのがビタミン類です。
ビタミンはそれ自身が変化して目の細胞を作り出すようなことはありませんが、タンパク質などの栄養素から、目に必要な粘膜や涙を合成する上で鍵となる働きをします。
特にビタミンAは涙や粘膜の再生をする上では欠かせない栄養素なので、ビタミンAの摂取は目の健康に効果的とされます。
また、目は活性酸素による酸化が、老眼や白内障などの一因となっているとされます。
そこで、抗酸化作用のあるポリフェノールが目を酸化から守る上で効果的とされています。
ブルーベリーの目の効果
ブルーベリーにはビタミンEが豊富に含まれています。
ビタミンEには血行を促進して、目の筋肉を回復する効果があります。
ブルーベリーにビタミンEの他にも、目の粘膜細胞を正常化するビタミンBや涙を再生するビタミンA、水晶体の透明度を保つ機能があるビタミンCなど他のビタミン類もバランスよく含まれていて、それらビタミンによる目の効果も期待されます。
しかし、一番の効果はやはり有名なアントシアニンというポリフェノールの効果です。
アントシアニンはポリフェノールとして抗酸化力が強いので、目を酸化から守る効果が期待されますが、それだけでなく、視力そのものにも関係していることがわかっています。
アントシアニンは摂取後、網膜細胞に供給されて、ロドプシンという光を電気信号に変える効果のあるタンパク質合成を助けます。
この作用には即効性があるので、疲れ目を感じたときにブルーベリーを食べると疲労回復に一定の効果が見込めます。