様々な健康効果があるとされるブルーベリーですが、アレルギーにも効果があるという説があります。
ブルーベリーは目のアレルギーにも効果があるのでしょうか。
ブルーベリーと目のアレルギーについて解説します。
ブルーベリーが目に効果がある理由
まずは、ブルーベリーが目に良いとされる理由についてみていきましょう。
ブルーベリーが目に良いというのは、ブルーベリーの実の特徴的な青紫の色に理由があります。
ブルーベリーの青紫の成分はアントシアニンという成分です。
アントシアニンは、目に入った光信号を脳に伝達するときに活躍するロドプシンというタンパク質の合成に関わっています。
これがブルーベリーに目の健康効果があるとされる理由です。
ではアントシアニンは目のアレルギーにも効果があるのでしょうか。
アレルギーの目に出る症状
アレルギーは目に結膜炎というかたちで症状が現れます。
アレルギーによる結膜炎には、季節性アレルギー性結膜炎という、花粉症などの季節性のアレルギー症状による結膜炎や、通年性アレルギー性結膜炎という、ハウスダストなどによって通年性で症状が現れるものがあります。
結膜炎は、結膜という、目の白目からまぶたの裏にかけての半透明な膜の部分が充血して赤く炎症を起こす病気です。
細菌やウイルスなどの感染によって起こりますが、アレルギーでも起こります。
結膜炎が酷くなると、春季カタルという症状になることもあります。
春季カタルは結膜の粘膜に炎症が起きて粘液を大量に分泌してしまう病気で、季節の変わり目に悪化することからこのように名付けられています。
春季カタルは結膜だけでなく、角膜にも潰瘍やプラークを形成し視力低下などの症状が出ることもあります。
アレルギーと抗酸化力
このように目に怖い症状をもたらすアレルギーですが、ブルーベリーにはアレルギーの軽減にも効果が期待できるということが研究で明らかになってきました。
マウスをつかった実験で、ブルーベリー入りの餌をあたえることで、花粉症の症状が軽減されるということがわかりました。
ブルーベリー入の餌を食べたマウスはアレルギー症状を引き起こすヒスタミンの分泌量が低下したのです。
ブルーベリーに含まれるアスタキサンチンには強力な抗酸化力があります。
アレルギーは活性酸素とコレステロールが結びついた過酸化脂質が炎症の原因となるのですが、アスタキサンチンは抗酸化力があるので活性酸素を減らす効果があるのでアレルギー症状の緩和に期待ができるのです。
アスタキサンチンがアレルギーに対してどこまで効果があるのかはまだ研究段階ですが、その抗酸化力には大いに期待できるといえます。