なかなか手に入らない生のブルーベリー。
乾燥したブルーベリーならば、比較的手軽に手に入ります。
しかし、乾燥したブルーベリーで栄養効果は得られるのでしょうか。
乾燥したブルーベリーの栄養効果を説明します。
ブルーベリーの栄養素
ブルーベリーに豊富に含まれる栄養で特筆すべきはビタミンと食物繊維です。
特に食物繊維はフルーツの中でもトップクラスの含有率で、ブルーベリーを食べることで便秘解消やデトックスなどの食物繊維による栄養効果が期待されます。
ビタミンについてはビタミンEがブルーベリーには豊富に含まれています。
ビタミンは抗酸化作用がありアンチエイジングなどの栄養効果に着目されますが、ビタミンEは特に抗酸化作用が強く、コレステロールや細胞壁などの脂質の酸化を抑える働きがあります。
ビタミンEと食物繊維が豊富なブルーベリーですが、一番有名になったのはなんといってもアントシアニンです。
アントシアニンはポリフェノールの一種で、ブルーベリーが目に良いとされる栄養効果の理由となっているものです。
アントシアニンは人間の体内では目の網膜にある光を電気信号に変化させるタンパク質の合成に関わっています。
このタンパク質はロドプシンと呼ばれ、目の酷使などで減少するのでアントシアニンで合成を助けることが大切になります。
そこで、アントシアニンを含むブルーベリーを食べることで疲れ目軽減になるというのがブルーベリーの栄養効果となります。
乾燥で変化する栄養素
これらのブルーベリーの栄養効果は乾燥してドライフルーツにしても変化しないのでしょうか。
一番懸念されるのがビタミンです。
ビタミンは加熱に弱く、特にビタミンCはブルーベリーに限らずドライフルーツの多くで生の状態に比べてかなりの量が減ってしまいます。
ビタミンEもやはり加熱に弱いので乾燥させることでその量は減ってしまいます。
しかし、食物繊維とアントシアニンは乾燥させてもその量は変わりません。
ポリフェノールは加熱によって多少、量が減少しますが、乾燥ではそこまで多くは失われません。
ブルーベリーを乾燥させるメリット
ブルーベリーを乾燥させるメリットは長期保存が可能になるということです。
ブルーベリーは生のままでは長期保存ができません。
収穫後は1週間位が賞味期限とされます。
そのため、なかなか生のままでは市場に流通しにくく、スーパーの青果売り場などでもあまり多くは販売されないのです。
ブルーベリーは家庭菜園でも育てやすい果樹なので、生のブルーベリーを食べたい場合は家庭菜園もおすすめになります。
しかし、年中食べ続けたいという場合は、冬場は特に手に入りにくくなるので、乾燥したものが選択肢となります。