ブルーベリーは比較的病気に強い植物ですが、環境によってはやはり病気になることもあります。
ブルーベリーが病気になると葉や枝に異常が現れます。
今回はブルーベリーの枝の病気について解説します。
ブルーベリーの病気
ブルーベリーは野生種から大きく手を加えていないので病気などには強いとされ、家庭菜園でも栽培しやすい品種となります。
しかし、原生地とは違う日本の気候、鉢植えによる影響などによって病気になることもあります。
ブルーベリーによくある病気としては、灰色かび病があります。
灰色かび病は花にカビが生える病気で、当然ですが実つきや収穫量に直結します。
灰色かび病は気温が20~25℃で湿度が80%以上という環境になると発生しやすくなるので、寒冷地で発生しやすい病気です。
果実がなりやすい病気としては、マミーベリー菌による病気があります。
マミーベリー菌もやはり高湿度で発生しやすい病気です。
このようにブルーベリーは日本の高湿度な気候が原因となる病気が発生する可能性があります。
ブルーベリーの枝の病気
ブルーベリーの枝の病気としては枝枯れ病がよく発生します。
枝枯れ病は、枝についた傷に菌が侵入し、黒く変色した部分が広がっていく病気です。
主に、梅雨時期や夏季など湿度が高い時期に発生しやすくなります。
ブルーベリーの収穫期は、収穫時に枝を傷つけることが多く、枝枯れ病が発生しやすい時期とも重なることから注意が必要です。
ブルーベリーの剪定は休眠期の冬にすることが基本とされていますが、冬に剪定を行って夏は剪定しないというのは枝枯れ病予防の点からも有効です。
ブルーベリーが枝枯れ病になってしまった場合は、他の枝に感染することを防ぐために発病した枝を切り処分します。
切断面は癒合剤などを塗布しておくとさらなる感染を防ぐことができます。
農薬を塗布して治療する方法もありますが、枝枯れ病は適切に対処すればそこまで広がりませんし、ブルーベリーは食用なので農薬は使わなくてよいでしょう。
病気予防方法
ブルーベリーの枝の病気の予防方法としては、やはり第一にあげられるのが風通しです。
なるべく風通しのよいところに置く、植えるということが病気予防の一番大切な対策となります。
また、剪定も大切です。
冬の間に余分な枝を剪定することでも、やはり全体の風通しがよくなることで病気予防となりますし、樹勢が弱い枝を選定することで、弱い枝からの病気の感染を防ぐことができます。
風通しをよくして、元気な株を育てるということがブルーベリーの病気予防につながります。