ブルーベリーは特定の害虫が大量発生したり相性が悪いということはありませんが、植物である以上、害虫駆除は必要になります。
今回はブルーベリーに群がる蟻の駆除や対策について説明していきます。
ブルーベリーの害虫
ブルーベリーによくある害虫としては、尺取り虫やヨトウムシなど葉や芽を食べてしまう害虫や、コガネムシの幼虫の様に根を食い荒らしてしまう害虫があります。
密生させていたりすと、次々と害虫の被害にあうので、常に風通しをよくしたり、忌避剤などで害虫が寄ってこないようにすることが大切になります。
害虫の駆除方法としては基本的には見つけたら捕殺するということが第一になります。
ブルーベリーは実を食用にするので、できる限り薬剤の散布などは避けたいところですが、大量発生してしまった場合や、株が枯れてしまう恐れがある場合などは薬剤の散布による駆除も検討が必要です。
ブルーベリーに蟻が来る理由
ブルーベリーにとって、先程あげた害虫とは違い、蟻が深刻な害虫となることはありません。
ブルーベリーの実を目当てに蟻が群がってくるということはありませんが、気がついたら木に蟻がたくさんいたということはあります。
一番多い原因としてはアブラムシの発生です。
アブラムシと蟻は共生関係にあるので、アブラムシがいると蟻が寄ってきます。
また、ブルーベリーの用土が蟻に適した環境だと判断されると、根本に蟻の巣を作られることがあります。
小さな巣であればそこまで神経質になる必要もありませんが、大きなものになると、根を食い切られたり、用土が蟻によって流出してしまったりするので、成長を阻害する要因にはなります。
蟻が目立つようになったら駆除を考えましょう。
ブルーベリーの蟻対策
もし、ブルーベリーのアブラムシに蟻が寄ってきているのであれば、まずはアブラムシの駆除が先決です。
牛乳をかけたり、石鹸水をかけるなどしてアブラムシを駆除してしまいましょう。
次に蟻が株元に巣を作ってしまった場合の駆除についてですが、その場合は水攻めが有効となります。
鉢植えの場合は、鉢ごと大きなバケツなどの中に入れて水没させてしまえば、蟻は巣ごと駆除することができます。
直植えの場合は、ブルーベリーの木の周りに防波堤の様に盛土をして、そこに水を張って巣を水攻めにします。
完全に水没させた場合、3時間程度で巣の中の蟻を駆除することができます。
他には薬剤などを使う使う方法もありますが、ブルーベリーは食用にする場合が多いと思われるので、なるべく薬剤に頼らない方法がよいでしょう。