果樹を趣味で育てようとすると、どうしても大きな庭やスペースが必要となりがちですが、小ぶりの木ということで、その育て方に注目が集まっているのがブルーベリーです。
ブルーベリーの木の種類や育て方のポイントをまとめます。
ブルーベリーの木の大きさ
ブルーベリーの野生種は1mくらいしか木の高さはありません。
現在、普及している種類でもブルーベリーの木の高さは2m弱のものがほとんどで、剪定をちゃんとすれば1mほどに抑えることができるものが多くあります。
横の広がりについては、複数のブルーベリーを植える場合は2mほど間隔をあけると枝同士がぶつからずに栽培できます。
家庭菜園でも人気の柑橘系の果樹を育てようとした場合は倍以上のスペースが必要なこともあり、ブルーベリーの木はコンパクトな育て方が可能な種類ということがいえます。
ブルーベリーの種類
ブルーベリーの品種は大きく分けると2種類、細かく分けると3、4種類の系統に分類されます。
ラビットアイ系は樹勢が良く、ブルーベリーの中では大きく育ちやすい品種です。
また、耐暑性があったり、土壌適応性も高く、土壌改良や酷暑対策もそこまで必要ないことから露地植えに適した系統です。
ただし、1本では実つきが悪いので、実つきをよくするためには同じラビットアイ系の別品種を混植することが必要になります。
一方でハイブッシュ系のブルーベリーは、自家結実性が高く1本でも栽培、結果させることが可能です。
また、ラビットアイ系よりもハイブッシュ系の方が樹形がコンパクトなので、鉢植えなどにしてベランダで栽培するという育て方もしやすくなります。
ハイブッシュ系はさらに、サザンハイブッシュ、ノーザンハイブッシュ、ハーフハイブッシュに細分化されます。
サザンハイブッシュは耐暑性があるので、九州などの温暖な気候でもラビットアイ同様に暑さ対策をせずに育てることができます。
一方でサザンハイブッシュは耐寒性に劣るので寒冷地ではノーザンハイブッシュを育てる方がおすすめです。
ハーフハイブッシュはハイブッシュ系の中でも更にコンパクトな育て方が可能なブルーベリーです。
しかし、鑑賞目的といった面もあり、果実を楽しむのであれば他のハイブッシュ系がおすすめになります。
大きな実がなる種類
品種によっても異なりますが、ラビットアイ系よりもハイブッシュ系の方が大きな実が成りやすいとされます。
ハイブッシュ系の方が果実の皮が薄いので、大きく成長しやすいのです。
しかし、大きな実が成りやすいということで、雨が降ったりすると実が割れてしまう、裂果が起きやすいとされます。
そのため、大きな実を成らせたい場合はハイブッシュ系から、丈夫な果樹を育てたいという場合はラビットアイ系から品種を選ぶようにするとよいでしょう。