ブルーベリーがガーデニングで人気を集めていますが、はじめて育てる場合はどのようにスタートさせたらよいのでしょう。
ブルーベリーの育てやすい種類や選び方のポイントを解説します。
同一系統の2品種とは
ブルーベリーを育てるときは「同一系統の2品種」を一緒に育てるということがよく言われます。
しかし、この文言は、ブルーベリー初心者にとっては育てる種類選びの大きなハードルとなります。
ブルーベリーには、大きくわけるとラビットアイ系とハイブッシュ系の2系統があります。
ブルーベリーは自分の花粉では実がなりにくいという特徴があります。
そのため、実をたくさん成らせるためには、他のブルーベリーと受粉させることが必要となります。
そこで同一系統の2品種です。
他系統では花粉の遺伝子が違いすぎて、同一品種の場合は遺伝子が一緒なので受粉しにくくなります。
ラビットアイ系を育てる場合はラビットアイ系の中から2種類、ハイブッシュ系ならその中から2種類を一緒に育てることで実つきがよくなります。
ブルーベリー御三家
ブルーベリーにはいわゆる御三家と言われる種類があります。
それが、ホームベル、ティフブルー、ウッダードと呼ばれる品種です。
これらはラビットアイ系の品種で、ガーデニング初心者にもおすすめとされます。
ラビットアイ系のブルーベリーは樹勢が良く、丈夫な樹となるので育てやすいとされます。
また、ブルーベリー特有の、酸性土壌で育てるという縛りもラビットアイ系は土壌適応性が高いのでアルカリ土壌でなければ育てられるので、神経質になる必要もありません。
まず、この御三家を選ぶというのはガーデニングでブルーベリーを育てるときによくあげられます。
ブルーベリーのおすすめ品種
すべての系統を合わせると数百種類あるブルーベリーの品種。
ガーデニング初心者はどの品種を選べばよいのでしょう。
御三家を選べば情報は多くありますし、丈夫に育ちやすいのでおすすめ品種ではあります。
しかし、樹勢が良すぎるラビットアイ系は大きくなるので、剪定も大変で、鉢植えの場合は根詰まりを起こしやすくなるというデメリットがあります。
また、ラビットアイ系はハイブッシュ系に比べると実がやや小ぶりで甘みが少ないという特徴もあるので、大きな甘い実を育てたいという場合はハイブッシュ系を選ぶと良いということになります。
ハイブッシュ系の中ではノーザンハイブッシュ系よりもサザンハイブッシュ系の方が耐暑性があり、近年の変動が激しい気候でも丈夫に育ちやすい傾向にあります。
サザンハイブッシュ系の中のおすすめ品種としては、オニールがあげられます。
その実は大粒で甘みがあり、樹もハイブッシュ系の中でも丈夫に育ちやすいので、おすすめ品種です。
ハイブッシュ系は自家受粉率がラビットアイ系よりも高く、同一系統の2品種を混植しなくてもある程度の実つきが確保できるのでガーデニング初心者にも1本から育てられるということからもおすすめになります。