ガーデニングなどで注目を集めはじめているブルーベリー。
なんとなく、北欧が原産のようなイメージもありますが実際はどうなのでしょう。
ブルーベリーの名前の由来などについて解説していきます。
ブルーベリーの歴史
ブルーベリーはテレビCMなどの影響から北欧が原産のように思われますが、原産地は北米です。
もちろん、北欧にもブルーベリーの仲間が原生していますが、現在一般的に広まっているブルーベリーの原種は北米に生息していました。
ブルーベリーは北米のインディアンが古くから生や保存食として食用としてきました。
その後、17世紀にイギリスからの入植者が持参した植物による農業に苦戦し、食糧難に陥ったときに現地のインディアンにブルーベリーの食べ方や保存方法を教わったことが由来となって広く知られるようになりました。
産業としては、1916年にアメリカのニュージャージー州でノーザンハイブッシュ系のブルーベリーが出荷されたことがはじまりとされています。
日本でのブルーベリー
日本でブルーベリーが経済栽培、つまり出荷されるようになったのは1968年の東京でのことです。
北米に比較して温暖な日本の気候はブルーベリー栽培に適しているとはいえませんでしたが、ブルーベリーは20世紀に入って品種改良が進み、300種以上の品種が作られたことから、日本でも栽培が広まることとなりました。
東京の小平市ではじまったブルーベリーの経済栽培は長野や群馬などの高冷地を中心に広まりました。
その後、耐暑性のあるサザンハイブッシュといった品種の登場によって全国各県に広まりました。
現在では九州でも経済栽培されており、日本のブルーベリーは全国で生産されています。
ブルーベリーの名前の由来
ブルーベリーの名前の由来は、ブルー「青い」、ベリー「核のない小さな果実」という意味です。
ベリーというと、ストロベリーやグランベリー、ラズベリーなどのいわゆる「ベリー類」を思い浮かべますが、ベリーとは小さな果実の総称であるので、イチゴとブルーベリーが同一種の果実というわけではありません。
ブルーベリーはスノキ属の植物であることから、ムマスノキという和名もあります。
イチゴはバラ科の植物なのでブルーベリーとは名前は同じベリーでも違う種の果物ということになります。
ちなみにイチゴの名前、ストロベリーのストロとは、藁のことです。
イチゴの名前の由来には諸説ありますが、イチゴはアンカーという蔓状の枝を伸ばして繁殖することからという名前の由来などがあります。