眼精疲労に効果のある食べ物といえば、ブルーベリーがすぐに思い浮かびます。
ブルーベリーは眼精疲労にどうして効果があるとされるのでしょう。
また眼精疲労からくる頭痛にも効果があるのでしょうか。
眼精疲労と頭痛
眼精疲労は目を使う作業を続けたことで、目の疲れをはじめ、頭痛や肩こりなどの全身症状を引き起こしている状態を指します。
つまり、眼精疲労によって頭痛になるというよりは、頭痛も眼精疲労の1症状ということが言えます。
ただし、頭痛はそれが眼精疲労によるものなのか、別の原因によるものなのかを見極める必要があります。
頭痛の直接的な原因としては主に2種類あります。
1つは緊張型頭痛というもので、長時間緊張状態が続いたことで血流が悪くなったことが原因となった頭痛です。
もう1つはいわゆる偏頭痛で、気温や気圧の変化、副交感神経の影響などで血管が拡張、収集するなどで引き起こされた頭痛です。
これらの頭痛は眼精疲労によっても症状が現れますが、他にも原因がある場合もあるので、頭痛を伴う眼精疲労の場合はその原因を慎重に見極める必要があります。
頭痛が続く場合には医療機関の受診を行うようにしましょう。
ブルーベリーの効能
ブルーベリーが目に良いとされるのは、第2次大戦中にイギリス空軍のパイロットが毎日ブルーベリージャムを食べていたところ、夜間飛行中でも周囲がはっきり見えたという逸話が元となっています。
実際に、ブルーベリーを食べると暗順応が早くなるということが研究わかっており、このパイロットの経験は科学的にも根拠があるものです。
その後、研究によってブルーベリーに含まれるアントシアニンというポリフェノールが含まれていることがわかりました。
アントシアニンは、目の網膜にあるロドプシンという物質の合成をサポートする物質です。
ロドプシンは網膜に写った光を電気信号にする役割があり、目を使うことで消費されていきます。
またブルーベリーにはアントシアニンの他にもビタミンC、Eなども含まれていて、高い抗酸化作用があることからアンチエイジング効果にも注目されています。
これらの効果によってブルーベリーには眼精疲労に効果があるとされています。
ポリフェノールと頭痛
ポリフェノールは頭痛に効果があります。
もちろん、ブルーベリーに豊富に含まれるポリフェノールであるアントシアニンにも同様の効果が期待できます。
ただし、ポリフェノールの頭痛への効果は注意が必要です。
先程書いたように頭痛には2つのタイプがあります。
ポリフェノールには血管拡張作用があるので、血流が悪くなって起こる緊張型の頭痛には有効になります。
一方で、血管が拡張するときに起こる偏頭痛の場合にはかえって逆効果となることもあります。
頭痛改善を狙ってブルーベリーを食べる場合は頭痛のタイプを見極める必要があります。